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EVENT 2026年05月30日

身の回りのモノ

中東情勢の影響でナフサ不足が深刻化、
それによってゴミ袋やレジ袋、トレーといった製品が逼迫しているという状況が報じられています。

例えば建設現場では塩化ビニル製品や塗料が不足していますし、
それ以外のプラスチック製品全般や合成ゴム、合成繊維もナフサ由来です。

身の回りの空間のほとんどが、実は化学材料に囲まれている。
内藤廣の『形態デザイン講義』という著書の中でそんな話がありました。


確かに壁や天井で使われるクロスのほとんどがビニルクロスでその原料は塩化ビニル、
家具やキッチンに使われるパネルの表面材の多くもメラミンやオレフィン系の樹脂です。

【ビニールクロスのサンプル】

床材では、フロアタイルや長尺シート、タイルカーペットなどありますが、それらも塩ビや化学繊維が原料。
また住宅でよく使われるフローリングでも、仕上にオイル塗装やクリア塗装が施されます。
 
【タイルカーペット】


普段の仕事も、オレフィンマットが敷かれた樹脂製のデスクで、
化学繊維のクッションのオフィスチェアに座り、プラスチック製のキーボードやマウスや電話を使っていて、


外に出て建物を見ると、例えば木造の住宅、S造でもALCや鉄骨躯体には塗装がされています。
RC造のコンクリート打放し仕上げでも表面に保護材が塗布されます。

【外壁 塗装仕上げと、保護材を塗布したコンクリート打放し】

1960年代、化学材料が生活に一気に浸透してきたことを、著者は「化学革命」と呼んでいます。
今は人とモノの間に化学材料が介在している時代。
言い換えれば、本物の木や石や土が直接手に触れていたときとは人とモノの関係性が大きく変わった時代にいるとのことです。


ちなみに続く内容としては、「化学革命」が人とモノの関係性を劇的に変えたように、
今は「情報革命」が身の回りのすべてに変化をもたらすだろうと。
チャットGPTや生成AIを受け入れるときに、そのことを今一度ちゃんと考えようという話でした。池内

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